❸Kくんの軌跡の中学受験
【Kくんのコロナ感染】
幸いにもKくんの症状は軽症で、少し熱がある程度だったので安心しました。しかしKくんはこれにより、10日間の隔離生活を余儀なくされました。受験本番まで残り4か月、勢いに乗っている今ここで授業を中断するわけにはいきませんでした。
オンライン授業を始めることにしました。本来、ADHD／多動症の生徒にオンライン授業を勧めることはまずありません。理由は、画面越しで集中して授業を聞くことが難しいことと、対面なら分かる細かい表情の機微が遠隔だとどうしても読み辛くなるからです。
しかし、この勢いを止めることは選択として有り得ませんでした。オンライン授業は正直不安でしたが、今まで築き上げた信頼関係があったからでしょうか？想像していたよりもKくんは頑張って勉強に集中してくれました。
それでも普段とは違う環境でテンションが上がったのか、こちらも想像以上に大変でしたが💦
授業中にLINE機能で遊ぶKくん💧
【頑張ってきた結果が「表れた」模試】
8月下旬に受けた県内模試で、志望校の合格圏内に入りました！Kくんの努力が実証された瞬間でした✨しかしこれが原因で、Kくんは…
今までの努力が実証された結果なので、安堵したのは確かです。しかし、合格圏内に入ったことからKくんは「もう勉強大丈夫でしょ！」と、試験に対して油断するようになりました。。。そのため、「それは違うよ。合格圏内に入っただけで、まだ合格していないよ。」と諭す日々が暫く続きました。よく、「E判定からの逆転合格」なんてものを見聞きしますが、それと同じように「A判定からの不合格」も確かに存在するのです。油断することは絶対に許されません！
【そして月日は流れ・・・】
遂に、Kくんの入試当日を迎えます。
【2023年度、三重県の中学入試で事件が起こる】
