絶対合格の家庭教師

❸Kくんの軌跡の中学受験

軌跡の中学受験 -その2-

Kくんの合格記 –その1

Kくんの合格記 -その2-

Kくんの合格記 –その3

Kくんの合格記 –その4

Kくんの合格記 –その5


【最後の授業】

受験を辞める」と決意したKくん。色々と話し合った結果、連絡を貰った翌日の授業を最後としてKくんの家庭教師を終了することになりました。しかし、そこで分かったことがありました。。。

Kくん専用に作成した問題や、Kくんに合わせた授業を行えば、Kくんは授業で沢山のことを本当によく学びました。そしてKくんから授業が終わる直前に「本当に嫌なのは勉強じゃなくて塾」ということを聞きました。

Kくんが本当に嫌だったのは勉強ではなく、塾の交友関係でした。子どもはそれを隠します。気付けない親が大半なので、そう仰るのは仕方ないと思います。


【Kくん「やっぱり合格を目指したい!」】

最後の授業となるはずだった6月20日の授業でしたが、最後にKくんから「やっぱり志望校目指すわ!」と聞けたことから、改めてKくんの家庭教師が始まりました。しかしそれは、これから始まる多動症/学習障がい/読書障がいの子を相手にした、壮絶な受験物語の始まりでした。

Kくんに授業することは並大抵のものではありませんでした。勿論Kくんに合わせた最適な授業は行うものの、気が付けば消しゴムなどの小物で遊んだり漫画を読んだりカーテンに包まったり机の下から出てこなかったり、突然部屋の電気を消したり、お菓子と飲み物をMIXさせてとんでもないものを作ったり…と、ここでは書ききれないくらいの面白エピソードが満載でした💦

約半年間ほど、授業の1/3は勉強に費やすことが出来ない時間がありました。しかしそれでもKくんの「志望校に合格したい!」という気持ちは本物だった為、時にはベッドの上からだろうと、時には頭を振りながらだろうとも、共に一生懸命勉強を頑張ってくれました


【まずは国語力を上げる】

4教科受験に共通して一番必要になるのは「読む力」です。これは偏差値が高い学校になればなるほど顕著に表れます。Kくんが目指すのは県内トップ3の進学校。とにもかくにも最優先で国語力を鍛える必要がありました。しかしKくんには読書障がいがありました。書くことも読むことも大嫌いだった為、この力を上げるのは相当な努力粘り強い指導をする気持ちが大切でした。

ちなみに、机の上だけでするのが勉強ではありません。トップクラスの進学校を目指すのであれば、時には外で体を使って体験してもらったり、時には動植物に触れてもらうことで、あらゆる刺激を与えて好奇心を養わなければなりません。

生徒さんを集めて皆で冬の生き物(銀杏や山茶花、落ち葉に隠れる天道虫など)を探すイベントを開催。ここでも様々な風景や動植物を直に見て触れて貰いました。


【楽しみながら成績を上げる♪】

突然ですが、怒って何か良いことありますか?確かに勉強中、子どもが指示した通りに勉強しないことに怒るのはわかります。しかし、それを怒ってはいけません。先生であっても親であっても、勉強しない生徒を見た時は「自分の指導の仕方に問題がある」と思ってください。

やり方がその子に合っていないのです。もしどうしても怒る場面が来たとしても、怒るのではなく叱ってあげて下さい。

よく皆さんが願う、自主的に勉強するようになるには、勉強することが「楽しいこと」と感じられるようにならなくてはいけません。それは外的要因(罰↷や報酬↷)ではなく、じっくり中から育てる内的要因(向上心⇗や好奇心⇗)で育ちます✨


【Kくんに合わせた授業×問題集】

Kくんは文字を書くことも読むことも大の苦手でした。そのため授業では視覚的・物理的な授業を主としていましたが、そればかりの授業では絶対に志望校の合格は出来ません

視覚的な授業とは別に、少しづつ少しづつ、10文字から20文字。20文字から40文字と、日記を書くように何でもないことから書き始めました。

それでも勿論、授業を楽しむ事。勉強を楽しませることも忘れてはなりません。

そして月日が流れ、5年生が終わる頃に受けた県内模試で、Kくんは国語のテストを6割とれるようになりました!多動症学習障がい読書障がいの子でも、頑張れば成長できると証明できた瞬間でした✨
余談ですが、本番の志望校入試でKくんが一番成績の良かった教科は「国語」でした)

ここまでがKくんの小学5年生編です。続きの小学6年生編はこちらから↓



軌跡の中学受験 –その3– に続く