❶Sさんの中学受験
【小学6年生、勉強が大嫌い】
Sさんはじっと座るのが苦手な子で、感情の浮き沈みが激しく、計算ミスや漢字間違いを繰り返す子でした。また、塾や学校の集団授業にはなじめず、勉強の遅れが広がるだけでなく、友人関係でも悩みを抱えていました。
Sさんは小学5年生の頃、「このままじゃ嫌だ!環境を変えたい!」と強く思うようになりました。集団授業だけではなく、もっと自由でアクティブな学びができる学校を目指したいと考えるようになりました。
ある日、仲の良い近所の先輩から、先輩が通う6年制の名門校の話を聞きました。ICT教育やアクティブラーニング、英語に力を入れるその学校に惹かれ、Sさんは「私もそこで学びたい!」と強く思うようになりました。
【ゴロゴロしながら授業を受ける風景】
Sさんの想いはご両親にも伝わり、ご家族で中学受験を決意。しかし、Sさんには塾通いが難しく、ご両親も初めての受験で何から始めればいいのか分からない状況でした。そんな中、口コミを頼りに家庭教師のGeniusへ相談されました。
【6年生の春頃、授業開始】
SさんはADHDの特性もあり、学校で習うべき4教科の基礎が身についていませんでした。さらに自己肯定感が低く、他人の成績を気にしすぎたり、「合格しなくてもいい」と自分を守るための予防線を張ることがよくありました。
Sさんは本来、4~5年生で習う基礎が定着していませんでした。そこでGeniusはSさん専用の基礎プリントを作成し、無理なく学べる環境を整えました。少しずつ正解を増やし、できたことをしっかり褒めることで、『やる気』と『自己肯定感』を高めていきました。
【ADHD/注意欠陥・多動症】
Sさんは授業中じっと座るのが苦手で、物音がすると飛び出してしまうこともありました。突然踊り出したり、本人にも読めない雑な文字を書いたりすることもありました。時には授業前にご両親と喧嘩をして、トイレから出てこないこともありました…。
【疲れた。といって横になるのが日常】
しかしそれでも先生は時間をかけて椅子に座る習慣をつけさせ、基礎を定着させていきました。丁寧に取り組めば自分でも問題が解けることを実感させ、少しずつ自信をつけさせました。
【時間がない‼】
SさんのADHDの特性を考慮し、授業はゆっくり進める必要がありました。しかし、それでは受験に間に合いません。そこで夏休み中は、週2回/3時間+週1回/5時間の授業を行い、基礎を固めながら一気に成績を伸ばす作戦を立てました。
さらにSさんが受験する学校は面接が必要だったため、基礎学習と並行して面接対策も行いました。そこで夏休みからは面接・作文の授業を取り入れ、「発言力」「コミュニケーション力」「積極性」を鍛えることにしました。
【人生で一番勉強を頑張った夏休み】
夏休み中は勉強に励みながらも、カフェで学習したり、一緒に食事を楽しんだりと、充実した時間を過ごしました。
勉強も遊びも全力で取り組んだ夏休み。基礎をしっかり固め、確かな成長を実感!…したはずなのですが、
Sさんはまだまだ勉強が嫌で「やりたくないモード」でした(笑)