❷Kくんの軌跡の中学受験
【受験仲間】
家庭教師には「生徒1人へのきめ細かなサポート」という利点がある一方、「仲間と切磋琢磨できない」という弱みもあります。ところが幸運なことに、Kくんには近所に同じ志望校を目指す友達がいました。時にはお友達を招いて、一緒に勉強する機会もあり、良い刺激を受けながら学習を進めることが出来ました。
勉強のあとは思いっきりリフレッシュ!ドッジボールやBBQ、サッカーを楽しみながら、メリハリのある学習習慣を身につけました。
【スマホとの戦い、Kくんの場合】
この時期、KくんもSさんと同じく、スマホやアニメ・漫画に夢中でした。Kくんは自分のスマホは持っていませんでしたが、ご両親が隠していたスマホを見つけて使用。その結果、勉強への集中力は徐々に低下…
【ルールを決めても守れない…最終手段へ】
「ゲームやアニメは1日30分まで」とルールを設定しましたが、Kくんは何度も約束を破ってしまいました。そこで、ご両親と話し合い、合格するまで強制的に制限することに。Kくんのために、本気で向き合った決断でした。
また、TVでYOUTUBEを見ることにも夢中になってしまったため、上のような設定をしてもらいました。そしてこの対策には、ご家族全員の協力が不可欠でした。ご両親や弟妹もKくんと一緒に、合格するまでゲームやアニメを我慢していただくことに。「家族みんなで応援する」 そんな環境が整いました。
【夏休み、初めての外学習】
多動症の特性上、Kくんは自宅で過去問を挑戦(合計4時間)する為の長時間集中が難しい状況でした。そこで、試験本番同様の環境にも慣れるため、挑戦する場を外に設定。遊び道具のない場所で行うことで、試験に必要な集中力を鍛え、本番に備える訓練を行いました。
ちなみに過去問に挑戦する時に大事なのが、入試と同じ「時間制限」と「教科配分」で行うことです。その為、この日は朝早くから出かけて本番を意識した設定で挑戦しました。
結果は想像以上でした!まだ全範囲を学習していない為、30点前後が妥当と考えていたにも関わらず、Kくんは想像以上の高得点を獲得。時間配分の大切さや試験の緊張感を体験する以上の成果が得られました。予想を超える結果に、ご家族も驚きと喜びでいっぱいに。その後も図書館などを活用し、模擬試験を重ねていきました。
【お父様、授業に参加!】
夏休み終盤、先生はKくんのお父様に授業の参加を提案しました。目的は、Kくんの学習状況や苦手分野をより深く共有し、ご家庭でのサポートに活かしていただくためです。その結果、日常の会話の中で「この前の授業でやった問題がさ…」や、「この前授業でしていた所がテレビで特集されてるよ!」など、家庭内でも自然と勉強に触れる機会が生まれました。
Geniusでは、ご家族に対して授業を完全にオープンにしています。どんな場面でも、誰に見られても恥ずかしくない指導を徹底しているため、ご家族の授業の見学はもちろん、一緒に学ぶことも大歓迎です。
【順調に流れに乗ってきたKくん】
この頃のKくんは、集中力が切れて遊び始めることがほとんどなくなっていました(たまにあることはご愛嬌)。まだ発展途上ではありましたが、勉強にしっかり向き合い、学ぶほどに成長できる土台がしっかりと整っていました。
この時期のKくんが1回の授業でこなしていたプリントの量です。発達障害や学習障害があっても、Geniusの生徒はみんなこれくらいの量を毎回しっかり仕上げられるように成長します。
弟くんと一緒に焼肉パーティーへ! 夏休み中は勉強に全力投球だったKくん。頑張ったご褒美として、夏の締めくくりに少し豪華な打ち上げを楽しみました。そして、このまま順調に進むかと思いきや…!?
(補足:2022年はコロナ禍でまだ制限が続いていた時期でした)